パドルのシャフトが抜けた修理

パドルのシャフトが抜けてしまった場合の修理です。

・購入店で相談して 保証期間や不良返品期間 の間なら交換してもらうのが一番

但し、期間を過ぎて苦情を言ってもなかなか応じれないのでご注意。(その為の売買契約期間で、特定商取引法にも記載されてます。)

結構簡単ですので、器用な方なら数時間〜数日で完成できると思います。なお、この情報の利用は各自の責任で御願いいたします。

まずは、抜けたシャフトの接着剤を剥がします。

アセトンなどで綺麗に拭くとなおOKです。また剥がす時はシャフトをキズつけないように注意しましょう。


2液性のエポキシ系接着剤を練ります。 今回は90分硬化型を利用します、あんまり早い硬化だと強度が弱い気がします。(実験したわけではない。)また、室温が低いと粘性が高くなりますので、塗りにくいです。夏とか温度が高すぎると、どろどろでまた塗りにくいです。

シャフトを暖めて、中の空気が膨張するようにします。熱くしすぎないように丁寧に。シャフトとブレードを繋いだあと、冷えると丁度よくなります。これをやらないと、夏とか車の中とかで、シャフトの中の空気が膨張して、破損の原因にもなります。メーカー工場だとバキュームで空気を吸い出したりします。

割りばしやヘラを使って均等に接着剤を塗ります。もちろん、ブレード側にもたっぷりいきましよう。

差し込みます。 おお!プロ並。このぐらいはみ出させます。スキマを作らないようにしないと水が入ります。

接着剤をつなぎ目に止めておく為に、ビニールテープを捲きます。

後は、乾燥させます。

接着剤も湿気を吸いますので、湿気の多い所や雨の日は作業をやめた方が無難です。また、フォームコアのパドルの場合、中のフォームが水を吸っていると後で、重くなったり、破損の原因になりますので、十分乾かしてから接着してください。 冬だと2週間ぐらい乾燥させればいいですが、梅雨の時期とかだとかなり時間がかかります。

パドル工場とかだと、エアコンなどで除湿して室温も同じにして作業してます。じゃないと接着剤の硬化に変化がでたり、膨張したりするからです。

また、ブレードに「穴」とか「小さいヒビ」とかは、今回と同じように2液性エポキシを使って穴留めができます。表面に塗ったあとに、ヘヤードライヤー等で接着剤を暖めるとスキマに浸透していきます。やり過ぎると、ブレードが熱くなって中の空気が出てきてワレが酷くなる場合があります。

と、言う事で、これにて終了。

PS
これで、夏の車内のパドルが壊れる原因もわかりましたね。?
夏にパドルの破損が多いのもわかりました?

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