カヤックとかカヌーだとスキーとか山とかと違って、基本的に水が近いです。
山とかスキーだと人間から発生する汗などの湿気を効果的に排出することが重要になります。
もちろん雨、雪などの要因も重要ですが普通、水の中に飛び込んだりはしません。
しかし、川遊びの場合には積極的に濡れに行ってるのでそういう訳にはいきません。
そこで、雨なんかよりもより外からの水をシャットアウトする必要がでてきます。
水温が低い時期から(写真も上から)
フルドライスーツ
ドライトップ
セミドライトップ
パドリングジャケット
といった順に水温が高くなります。例外もありますが、、、
ちなみに北海道などの水温が年中低い地域では、一年中フルドライスーツ、もしくはドライトップが必需品となります。
フルドライスーツは名前の通り首、手首、足首が密着性の高いラテックスガスケットを使用し(足首はソックスの場合もあり)できるだけ水が入らなくしたつなぎタイプのもの。水温が低く、また泳ぐ可能性のあるオープンデッキカヌーやカヤックでも沈脱のして泳ぐ可能性がある場合なんかは心強いタイプです。
4万円程度から15万円程度まで素材やブランドによって値段は様々です。
ドライトップは簡単に説明すると上半身のみのドライスーツです。
カヤックでは、スプレースカートというコックピットに水が入らないようにするカバーを取付けますが、ロールで起き上がって沈脱して泳がなければ水が入ってこないというジャケットです。首・手首はラテックスガスケット、ウエストは2重になっておりスプレースカートを間に挟み込むことによって防水します。ハイエンドモデルで6万程度、一番安価なもので3万程度からあります。
当然、値段が高いモデルは軽く、防水性も高いです。
セミドライトップは首がネオプレンガスケットとなっておりラテックスガスケットよりは防水性はおちるが苦しくないタイプになります。水温が比較的高い時期に調子がよいです。もちろんドライトップよりも首から水が入ってきますので水温が低い時期ですと、背中に冷たい水が入ってきてビビリます。イマージョンリサーチのセッションジャケットやコンペジャケットはとても調子がいいです。
パドリングジャケットはパドリングに適したカットなどが施してある普通のジャケットです。素材は防水素材を使用してあることが多いのでしぶきなどがかかっても水は入りませんが、手首、首部分はほとんどのタイプでベルクロで締めるだけですのでひっくり返るとざくざく水が入ってきます。当然、ロールすると首などから入った水は艇の中に入りますのでスポットプレイが好きな方は艇が重くなるので使わない方が無難です。1万5千円位からでもあります。
防水アウターも種類があるので適切に購入頂くのが一番です。のんびり川下りでフルドライスーツだと窮屈であついですし、冬のホワイトウォーターでパドリングジャケットだと寒くてまともにこげません。
また、最近のジャケットはほとんどが防水透湿素材で作られていますのでドライスーツ、ドライトップでも蒸れを感じることは少なくなっています。
次回はその下に着るインナーです。ジャケットも大事ですがインナーは超重要です。